年商1億円の歯科医院をつくることができたとしよう。
その時にお金持ちになれているだろうか?
もちろんお金持ちの定義にもよるが。
富裕層とは?
一般的な富裕層の定義としては
野村総合研究所の調査では「純金融資産保有額1億円以上5億円未満」の世帯を富裕層としているらしい。
純金融資産保有額が1億円以上というのが、ピンとこないと思う。
純金融資産保有額が1億円を保有するには、年収どのぐらいが必要と言われているかというと、約2000万円だそうだ。
すなわち、純金融資産保有額1億円を保有している富裕層の年収は約2000万円以上ということになる。
なので、年商1億円の歯科医院を経営することができれば、年収は約2000万円は可能なので、『なんとか富裕層なることができるラインにはいる』ということになる。
年収2000万で使えるお金とは?
ただ、経験上年収2000万円でリッチで優雅な暮らしが待っている!かと言えば、実際はそうでもないようにも感じてしまう。
そこは人によって感じ方が違うと思うが、労働時間と労力に対しての対価としてはどうだろうかと首を傾げてしまうことも多々ある。
なぜなら、まず税金が上がる。
上の所得税の表を見て見てほしい。年収2000万ということは、所得税率は40%!
他のサイトで調べて見てもわかるが、年収2000万円の場合の手取りは約1302万円、ひと月の手取りは109万円になる。
もちろん少ない数字ではないが、罠は他にもある。
罠とはゆとりであり、生活レベルの向上である。
生活レベルが上がってしまい生活費が上がっていくのである。
車が欲しいなぁ、いい部屋に住みたいなぁ、いいお寿司屋さんにでも行こうかなぁ、鞄や靴やブランド物が欲しいなぁ、習い事しようかなぁ・・・などなど色んな欲望が出てくる。
そうすると、どんどん上を見てしまうようになり、どんどんお金が足りなくなってくる。
また、純金融資産保有額が1億円を保有するには、どのぐらいの貯金を行なっていけばいいのだろうか?
歯科医師になるには現役で大学に入学し、浪人せずにストレートで卒業、国試も一発合格したとして、24歳で歯科医師免許取得になる。卒後研修1年が必須なので、歯科医師としてデビューするのは25歳。最低3年は一般歯科などで修行すると28歳である。
そこから60歳まで働くとすると、32年間かかる。
32年間で1億円貯金するためには、毎月どのぐらい貯金する必要があるのだろうか?
1億÷(32年間×12ヶ月)≒260417円
毎月約26万円必要となる。
年収2000万の毎月の手取りは約109万円
そこから貯金額26万を引くと残り83万での生活となる。
これをお金持ちとするかどうか?この辺りは生活レベルがどこにあるかによるだろう。
本当のお金持ちになるには
私の知人には財閥関係の方や、有名飲食店のオーナーや不動産関係、自動車関係の方などいらっしゃるが、彼らは間違いなく富裕層(いや超富裕層)であり、彼らが自由に、そして豊富に使えるのはお金だけではない。
時間の使い方もリッチなのだ。
本当のお金持ちはお金だけではなく、時間も豊富に使える状態であると最近は思っている。
その点、歯科医師という仕事は技術職ということもあり、なかなか現場を離れることができず、時間的拘束にあう。
その問題を解消することが、まず年商1億円を達成した歯科医院において必要なこととなるだろう。
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