年商1億円の歯科医院開業のためのストレス

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年商1億円の歯科医院開業のために避けられない大きな問題として、様々なストレスがある。

私自身開業してから、初めて思い知ったことであるが勤務医がいかに楽だったかということだ。

勤務医時代は副院長なども歴任させていただいた。院内の人事のことや売上のことなどにも携わった経験もあった。

しかし、実際開業して思ったこととすると、それぞれに対する重み責任感、それに伴うストレスは比べ物にならない。

具体的にどんなストレスがあるか列挙していく。

 

金銭的ストレス

金銭的ストレスは勤務医時代には感じなかったストレスである。勤務医時代は自分で消費しない限りお金が減ることはないし、基本的には毎月給料が発生する。

それに対して開業すると、まず開業資金の返済に毎月の技工料や人件費、材料費などでどんどんお金がなくなっていく。

しかも、売り上げが損益分岐点を下回ると赤字になり自己資金が減っていくのだ。

自己資金が枯渇すると、倒産、ゲームオーバーである。もはや恐怖でしかない。

そうならないように、運転資金や手持ちの資金は必ず豊富にしておく必要がある。

経営が順調で早く借金を返した方がいいと考え、返済を前倒しにする方が借入の利子分損しないという考え方を元に、借金を返済するのは良くない考えである。

なぜなら、それをすることで手持ちの資金が減るからである。

返済を前倒しにした方が借入の利子分損しないので、トータル的に得なのでは?

と私自身そのように考えていたし、実際そうした。それがのちに厄介なことになることを知らずに・・・その辺りはまた別記事で詳しく書きたいと思う。

手持ちの資金がなくなることは、恐怖でありスタッフへの給料の支払い、技工料や材料費も払わなくてはいけないので、その辺りの計算もしっかりとしていかないといけないのだ。

 

時間的ストレス

開業すると勤務医とは桁違いに仕事量が増えるのだ。

勤務医時代はちょっとした院長の手伝いなどをしておけばよかった(副院長でない場合は本当に診療のみしておけばよかった)が、開業してからは診療はもちろん、金銭的問題、スタッフ問題、患者問題、経営的な問題などさまざまな問題が訪れ、それらを的確にこなしていかなければいけない。

そうなると勤務医時代よりもはるかに時間がなくなる。

勤務医時代は週休2日制で休みも取れたし、有給もあった。

それに対して開業してからはフルタイムで働き続けないといけないし、有給なんてないのだ。

すなわち時間がないという問題に歳悩まされる。

時間を作るには勤務医がいない以上、医院全体を休みにしないといけない。

そうそう簡単に休むということができなくなるのだ。

 

対スタッフストレス

スタッフに対してもストレスも勤務医時代とは比べ物にならない。

勤務医時代はスタッフへ厳しく指導して、最悪の場合そのスタッフが退職したとしてもまた院長が求人広告を出して、誰かが誰かを見つけてきてくれるだろうと考えていた。

もしくは友達感覚で付き合っていたり、馴れ合っているような感じのスタッフもいた。

しかし開業してからは、そんな甘えたことはできないし、嫌なやめ方をしたスタッフだと直接的な溝はできるし、対応が難しい場合もある。

また医院全体の方針などもしっかりと理解させておかないと、なかなかまとまりがつかない。

そのため、全体の意思も統一しておく必要がある。

 

対患者ストレス

患者さんという、対人ビジネスであるがゆえに、人と対するストレスがある。

リスクや効果についてちゃんと説明しているのに、理解してもらえずクレームが出たり、保険制度をちゃんと守っているのに、支払いが高いなど・・・さまざまなストレスがつきまとう。

人と人とのことなのでどうしても相性などもあるし、そういうストレスは避けられない。

これは勤務医でも同じではあると思うが、勤務医に場合は最悪院長にパスしたり、先輩歯科医師にパスすることで逃れれるが、開業した場合はそういうことはできない。

患者側から嫌になって来院が途絶えるか、そうでないクレームなどの場合は自分で対応しないといけなくなる。

 

開業すると、勤務医時代には遭遇しないようなストレスに遭遇する。

またどのストレスの原因となる対象から逃げることはできず、真っ向から向かい合っていかないといけない。

勤務医時代は最悪逃げることができるのが、そうはいかない。

全ての問題やストレスに真っ向から向き合わなくてはいけないのだ。

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